クセ毛にも、色々なタイプがあります。
自分のクセの種類と、髪の毛量、太さ、硬さを把握できれば、ヘアスタイルの幅も広がります。
湿度の高い日や梅雨時に、縮毛矯正やストレートパーマをかける、お客様が多くなります。
縮毛矯正やストレートパーマをかけたほうが、普段のスタイリングが、楽になる方もいらっしゃいますが、美容師の目から見て、『縮毛矯正は必要ないのに!クセを活かさないと、勿体ない…』と思う事もあります。
梅雨時や湿度の高い日の、スタイリングに参考になるような、クセ毛の色々をまとめました。
生まれつきのクセ毛は遺伝!何故、クセ毛になるのか?
親がクセ毛だと、子供もクセ毛になると、言われています。
ストレートヘアとクセ毛との違いは、髪を切った時の断面が、ストレートヘアは円形、クセ毛は楕円形のようになっています。
それは、髪の内部のタンパク質にも、原因があります。
髪の内部のタンパク質は、パラコルテックスとオルトコルテックスの、2種類があります。
パラコルテックスは、水分をはじきやすい疎水性で硬い性質、オルトコルテックスは、水分を吸収しやすい親水性で柔らかい性質だと言われています。
ストレートヘアは、2種類のタンパク質が、均等に散らばっていて、断面が円になっています。
クセ毛は2種類のタンパク質が、均等ではなく、片方によっていたりします。
オルトコルテックスが空気中の水分を含み、片寄っていることにより、うねりが生じます。
あと、頭皮にも原因があるという説もあって、毛根の形がゆがんでいて、クセ毛になるとも言われています。
クセ毛の種類
クセ毛の種類ですが、大きく分けて3タイプです。
波状毛
波打っているような、うねりのあるクセ毛
捻転毛
コイル状のような、カールになっているクセ毛
縮毛
縮れているクセ毛で、根元から毛先までに、太い部分と細い部分ができている。
クセ毛の種類に合わせて ヘアスタイルの提案
クセ毛でも、髪質が軟毛か硬毛か、太さが細いか太いか、毛量が多いか少ないかで、ヘアスタイルの提案も変わってきます。
美容師がブローをして、クセがストレートに伸びやすい髪質か、クセが強く伸ばしにくい髪質かを判断し、ブロースタイルを提案する事もありめす。
波状毛のスタイリング
髪が、細くても硬くても、毛量が少なくても多くても、ブローで伸びやすい髪質ならば、幅広くヘアスタイルも、提案できます。
クセを抑える、シャンプーとトリートメント、ブローすれば、ストレートヘアをキープ出来るアウトバストリートメントなど、クセ毛用のヘアケア商品を、上手に使えば、ブロースタイルも可能です。
クセが強く、ブローで伸びにくい髪質ならば、クセを活かすヘアスタイルを、お勧めします。
クセに合わせてカットし、乾かしてスタイリング剤をつければ仕上がるように、出来るだけブローの必要がないような、ヘアスタイルを提案します。
ヘアミルク、ヘアオイルで、広がりを抑えて、ラフに仕上げます。
捻転毛のスタイリング
クセが伸びやすい髪質ならば、ブローで伸ばすことも可能ですが、ウェーブやカールを活かすヘアスタイルが、お勧めです。
クセを見て、バランスよくレイヤーを入れて、柔らかく仕上がるムース、ヘアミルク、ヘアオイルをつけて、ウェーブを活かしたヘアスタイに仕上げられます。
縮毛のスタイリング
髪質が、太い、硬い、多いのどれかであれば、縮毛矯正をかけた方が、普段のスタイリングが楽になるかもしれません。
全体ではなく、ポイントでかけることもできます。
縮毛矯正のメリットもデメリットは、こちらに詳しくまとめました。
美容師さんに、縮毛矯正をかけたあとの、メリットとデメリットを聞いて、よく相談してみましょう。
まとめ
以前の流行は、艶のあるストレートや、艶のある内巻きだったこともあって、ストレートパーマ、縮毛矯正で、クセをストレートにした時代でした。
今は、ハネるクセやウェーブ、カールを活かして、ラフなヘアスタイルを提案しています。
スタイリング剤も種類が多く、『ウェーブがきれいにでる』『ブローすれば、ストレートをキープできる』商品もあります。
美容師が見て、クセを活かさないと勿体ないくらいの、クセ毛の方もいらっしゃいます。
クセ毛を活かしたヘアスタイルを、楽しんで下さい。